1890年11月3日は山川菊栄が誕生し、1980年11月2日に亡くなりました。菊の名前の由来は外祖母の青山キクの名にあるとのことですが、菊薫る11月は菊栄月間といってもいいでしょう。と、誕生日用にニュースの下書きを用意していましたが、世界情勢を含め大きな動きがありました。
3日の『日本経済新聞』「春秋」欄には「魔女の先達」として、この日山川菊栄が生まれたことが紹介されています。およそ一世紀以上前から先見の明をもって評論活動を行った山川が、選択的夫婦別姓の実現はおろか後退の状況や、ようやく「買う側」の処罰について議論が始まった売春防止法など、日本の現状を見たらなんというだろうかと疑問を呈しているコラムです。
この日、国会前では憲法改悪反対の大行動がありました。山川菊栄記念会世話人の一人、浅倉むつ子早稲田大学名誉教授が、議員定数削減反対緊急アクション呼びかけ人、学者の会呼びかけ人として、削減すべきは内閣府広報費や政党交付金であり、国民の民意を切り捨てる定数削減反対の声を最後まで上げようと、マイクをにぎるシーンがありました。
片や、欧米の若い世代が中心となり、民主社会主義勢力の勢いを押し上げています。ブラジル大統領選の逆点劇や合衆国中間選挙での民主党の圧勝、フランスをはじめ欧州各地で、未来への希望を自ら奪還したいと立ち上がる学生運動と労働組合運動の連帯的うねりがまさしく燎原の炎のように広がっています。都市の中心で繰り返される自主的な吹奏楽の演奏に合わせた学生たちのレジスタンスをうたう大合唱やダンスといった、平和的文化的な集会よりも、メディアは便乗して行われる暴力的破壊行為をクローズアップしたニュースばかりを流していることを知ったら、なんというでしょうか。
その声は聴くことはできませんが、一人一人の希望は本当に小さく弱いものとそれぞれが思っていても結集すれば、社会を変える大きな力を作ることができる、そうした民衆の底力を信じて20世紀を生き抜いた山川菊栄でした。
さて、岩波文庫を読み終えた菊栄カフェ、『わが住む村』の読書会もフォローアップとして関連文献に入っています。10月もBOOKYさんのセンターテーブルが満席になる盛況ぶりで活発な意見交換がありました。
次回は
11月22日(日)14:00~ BOOKY(藤沢・柄沢橋)各自でオーダー1つ以上
山川菊栄記念会編『山川菊栄が描いた歴史』(生誕125周年記念シンポジウム記録集、2016年1月)所収の加納実紀代氏による「戦時下農村から近代日本を透視するー『わが住む村』を中心に」の意見交換からとなります。
初版で異版があることがわかりました。p48に村岡村周辺地図と「湘南うづら園」のマークが一緒に掲載されていないほうをお持ちの方は、お申し出くださいますようお願いいたします。
席数のカウントが必要なため、初めて参加を希望される場合は、山川菊栄記念会までお知らせくださいませ。歓迎いたします。
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