藤沢で山川菊栄の読書会が始まりました。

神奈川県藤沢の村岡は山川菊栄が均とともに移り住み「湘南うづら園」を経営し、それを閉じた後も終生住まい続けた土地です。当時、鎌倉郡村岡村といった、その村で人々からの聞きとりや厚生省研究所の統計資料も利用して著したのが『わが住む村』(1943年、三国書房)でした。この本を題材にしながら小さな読書会が始まりました。

気持ちよく晴れて初夏の光がまぶしい5月18日(土)の午後、4月にドキュメンタリー映画上映の行われたBOOKYさんに、藤沢在住を中心とする菊栄ファンが7名が集まり、『わが住む村』の読書感想と懇談で、2時間があっという間に過ぎました。

自宅があった村岡の公民館には「山川均宅」と書かれている大きな地図が掲げられていますが、初めて行った人はちょっと気が付きにくかったという声もあります。均の直筆と思われる端正な線と字でかかれた、当時の古地図を見つめながら、現在との変化に話題が集中。いまもこれはある、ここは変わった、との会話の中で、改めて、菊栄が歩いて聞き取りにまわった範囲の広さも浮き彫りになりました。宅地開発が進みすっかり風景が変わってしまっていても、地元とそこで暮らしやすい生活への想いを菊栄から引き継ぎたい、という熱気にあふれたこの読書会は、来月も『わが住む村』で続きます。

各自、私のいち推し「章」を語るというゆるい課題で、6月23日(日)14時から16時、BOOKYさんのおいしい飲み物やお菓子をそれぞれで注文しお支払いください。『わが住む村』の持参もお忘れなく。問い合わせは山川菊栄記念会にお願いします。

日程変更のお知らせはこちらのページに追記します。