国立映画アーカイブの女性映画人特集(第3回)で、山上千恵子監督の作品が上映されます。

東京京橋の国立映画アーカイブでは、一昨年から女性映画人特集の上映会が続けられてきました。2023年の「日本の女性映画人(1)―無声映画期から1960年代まで」、2024年の「日本の女性映画人(2)―1970-1980年代」に続き、今年の企画は、監督、制作、脚本、美術やスクリプターなど映画を支えてきた女性たちの活動に光をあてた特集となっています。

2月11日から3月23日までの開催で、山川菊栄のドキュメンタリー映画の監督である山上千恵子さんの作品が2点上映されます。「ルッキング・フォー・フミコ」(1993年)は、栗原奈名子さんと瀬山紀子さんによる作品。そして瀬山さんとともに山上さんがたちあげた「女たちの歴史プロジェクト」の最初の作品「30年のシスターフッド 70年代ウーマンリブの女たち」(2004年)とともに、2月26日と3月23日の上映となっています。

また、羽田澄子監督の「女たちの証言―労働運動のなかの先駆的な女性たち」(1996年)の上映もあり、これは、大正・昭和の名だたる社会主義労働運動家たちが集まった1982年の座談会を中心にした大変貴重な記録映画であり、近現代史の資料といえる映像です。鈴木裕子さん(山川菊栄記念会世話人)も協力し座談会に参加されています。((2月26日、3月11日上映予定)

上映時間など詳しいプログラムは、国立映画アーカイブサイトhttps://www.nfaj.go.jp/film-program/women202502/でご確認ください。